菜々緒さん主演のドラマ『忍者に結婚は難しい』の放送が2023年1月5日~始まり、話題を集めています!
そんななか、「あれ?このタイトルどこかで聞いたことある・・・『ヲタクに恋は難しい!?』」
「なんかこんな感じの話見たことあるような・・・『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』?いや『Mr.&Mrs.スミス(ミスターアンドミセススミス)』?」
というようなパクリ疑惑は浮上してきました。
そこで今回の記事では、
- 『忍者に結婚は難しい』は『ヲタクに恋は難しい』のパクリ?
- 『忍者に結婚は難しい』は『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のパクリ?
- 『忍者に結婚は難しい』は『Mr.&Mrs.スミス(ミスターアンドミセススミス)』のパクリ?
以上の疑惑3選について検証していきたいと思います。
それでは早速見ていきましょう!
『忍者に結婚は難しい』は『ヲタクに恋は難しい』のパクリ?
『忍者に結婚は難しい』のあらすじ・原作について
はじめに、パクリ疑惑を検証するのに欠かせない、『忍者に結婚は難しい』のあらすじと原作について見ていきたいと思います。
『忍者に結婚は難しい』のあらすじ
甲賀忍者の末裔である菜々緒扮する蛍と、伊賀忍者の末裔である鈴木伸之扮する悟郎が、お互いの正体を知らないまま結婚します。しかしラブラブであったのは最初だけ。すれ違う感情や、かみ合わない会話から、夫婦の関係は冷めきっています。そんなところに、蛍・悟郎それぞれに、忍者としての特殊任務が舞い込んで・・・!?
お互いの正体がバレないように送る生活の中で起こる夫婦のバトルや、隠密行動に暗殺事件も。
二人がお互いの家庭を取るのか、一族の伝統を貫き通すのか。究極の選択はやがて、日本を揺るがす事件へと発展していきます。
隠された運命に悲恋が交錯する忍者ラブコメディー!
コメディーとありますが、きっちりとした性格の蛍と、ずぼらな悟郎の家庭での様子もコミカルに描かれ、思わず「あるある!!」とうなずきたくなる要素満載です。
「ありえない設定」と「あるある設定」が絶妙に混ざり合い、それほど違和感を覚えずに純粋に楽しめる作品だと感じています。
『忍者に結婚は難しい』の原作
タイトルも同じ『忍者に結婚は難しい(講談社刊)』という横関大(よこぜき だい)さんの小説が原作です。
ドラマ化にあたり、横関大さんのコメントが寄せられていたのでご紹介します。
「映像化されたら面白そうだな、と執筆中から漠然と考えていたのですが、まさかこんなに早く実現するとは思ってもいませんでした。常に忍ぶのが忍者という存在です。ただし、このドラマに関しては大いに目立ち、世の中を沸かせてほしいものです」
https://www.fujitv.co.jp/ninja/introduction/index.html
『忍者に結婚は難しい(講談社刊)』は2022年6月に発刊されており、約7か月後にはドラマ化とは横関大さんがおっしゃるように、かなりのスピード感でドラマ化されていますね!
一方で『ヲタクに恋は難しい』はどのような作品なのでしょうか?
『ヲタクに恋は難しい』のあらすじ
26歳の会社員である桃瀬成海は、男性同士の恋愛ストーリーが好きなことを周囲に隠していて、自分の趣味が周囲に知られることを恐れていましたが、転職先で大のゲーム好きで幼なじみの二藤宏嵩と再会します。
お互いの趣味を心置きなく語り合える友達を得て、毎晩のように居酒屋で話に花を咲かす成海と宏嵩。
そんなある日、宏嵩から2人で付き合うことのメリットを説かれた成海は、彼との交際を始め・・・
不器用な二人のラブコメディー!
『ヲタクに恋は難しい』(通称:ヲタ恋)は、ふじたさんによる漫画が原作で、その漫画をもとに書籍化・アニメ化・映画化されている人気作品です。
『忍者に結婚は難しい』は『ヲタクに恋は難しい』のパクリ?疑惑の検証
『忍者に結婚は難しい』は『ヲタクに恋は難しい』のパクリなのでしょうか?
結論から言うと、2作品の内容を見る限り、パクリの要素はありませんでした。
『忍者に結婚は難しい』・『ヲタクに恋は難しい』どちらもラブコメディーではありますが、『忍者に結婚は難しい』はお互いの正体を隠した忍者同士の結婚で、『ヲタクに恋は難しい』は幼馴染のオタク同士が恋人関係になる、という初めの設定から全く異なるものでした。
ただ、タイトルの付け方については構文がそっくりなので、この辺りでパクリ疑惑が浮上するのは致し方ないのかもしれません。
タイトルやキャッチコピーに関しては、構文は同じで単語を変えるということはよくありますので、これをパクリとは言い難いかと思います。
タイトルの構文は似ているものの、作品の内容は全く異なりますので、パクリ疑惑は晴れました!
『忍者に結婚は難しい』は『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のパクリ?
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のあらすじ
敵国に潜り込んだロイドは、殺し屋のヨルを妻に、人の心が読める超能力者の少女アーニャを娘に互いの正体を隠した「仮初の家族」として暮らしながら、世界の平和を守るという最終目標を達するべく任務を進めます。ロイドは戦闘力は高いうえに、並外れた観察眼と記憶力を持ち、変装も上手いという凄腕スパイですが、ヨルやアーニャに振り回される場面も多く、「家族としての普通の日常」を送るために日々のトラブルと奮闘するホームコメディです。
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』は遠藤達哉さんによる漫画が原作で、こちらもアニメ化されている大変人気の作品です。
『忍者に結婚は難しい』は『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のパクリ?疑惑の検証
お互いの正体を隠して結婚して任務を遂行している点や、家庭生活が順風満帆ということではなく試行錯誤しつつ関係を構築していくというラブコメディ(ホームコメディ)要素が確かに似ていると言えます。
言うなれば、日本版VS欧米版という感じでしょうか・・・?
しかし、設定が似通っているという作品は他でもよくみられますし、『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』は子どもであるアーニャが物語に大きな影響を与えているのに対し、『忍者に結婚は難しい』では、伊賀と甲賀の忍者の組織や他の家族などがカギを握っており展開が大きく異なってくるのでパクリとまでは言えないのではないでしょうか?
設定が似通っている部分も多いが、物語の展開は異なっていますので、パクリ疑惑2も晴れました!
『忍者に結婚は難しい』は『Mr.&Mrs.スミス(ミスターアンドミセススミス)』のパクリ?
『Mr.&Mrs.スミス(ミスターアンドミセススミス)』のあらすじ
運命的な出会いの末、電撃的に結婚したスミス夫妻ですが、2人の正体は対立する組織に属するプロの暗殺者でした。そんなある日、ミッション先でお互いの正体を知ってしまった2人は、この世界の掟に従って相手を抹殺すべく行動を開始します。
こちらはブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが主演で、2005年の公開された大変人気の映画です。
『忍者に結婚は難しい』は『Mr.&Mrs.スミス(ミスターアンドミセススミス)』のパクリ?疑惑の検証
こちらもお互いの正体を知らずに結婚しているという設定や、ドラマの導入部分の構成まで似通っています。
ドラマの公式ホームページでは、編成企画を担当されている髙木由佳さんは以下のようにコメントされています。
「映画『Mr.&Mrs.スミス』が好きでいつかこんな作品を作りたいと思っておりましたが、舞台が日本であることとスパイという設定が難しく実現出来ずにいました。そんな時に横関先生の作品に出会い、これこそ私が描きたい作品だと感銘を受けました。
https://www.fujitv.co.jp/ninja/introduction/index.html
「いつかこんな作品を作りたいと思っておりました」とあるように、少なからず『Mr.&Mrs.スミス』を意識されていることがよく分かります。
なかなか線引きが難しいところではありますが、尊敬と賞賛の意味を込めて、元の作品をそのまま流用するのではなく、独自の表現をもって表現されているという点でオマージュと言えるのではないでしょうか。
オマージュと言えば、スターウォーズの監督のジョージ・ルーカスさんは黒澤明さんの大ファンで、黒澤明さんの作品の一部の要素を自分の作品に取り入れているというエピソードも有名です。
編成企画者も映画『Mr.&Mrs.スミス』が好きということを公言されていて、パクリではなく、オマージュ・・・!?
まとめ
今回の記事では、『忍者に結婚は難しい』がパクリ疑惑のある作品3選を検証しました。
『ヲタクに恋は難しい』に関しては、タイトルの構文が似ているのみで、内容は全く異なりました。
『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』に関しては、設定が似通っている部分も多いものの、物語の展開は異なっていますので、パクリとは言えないと思われます。
『Mr.&Mrs.スミス(ミスターアンドミセススミス)』は、編成企画者も映画『Mr.&Mrs.スミス』が好きということを公言されていて、オマージュした導入部分などは見受けられましたが、パクリとまでは言えないのではないでしょうか。
これからも『忍者に結婚は難しい』をウォッチして、気になることが出てきたらご紹介したいと思います!
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